昇降デスクに引き出しを後付けする方法を、失敗しない順番でお伝えしていきます。
こんなところで手が止まっていませんか。
- 買ったばかりの天板に穴を開けるのが怖い
- 取り付けたあとに膝が当たらないか心配
- 自分の机に合う製品がどれか分からない
ペンも充電ケーブルも机の上に出たままだと、作業に入るまでが少し面倒ですよね。
製品から選ぶと迷うのは、昇降デスクの天板裏と膝まわりの条件を測っていないからです。
昇降デスクの引き出しの後付けについて調べた結果、次のとおりでした。
- 方式はクランプ式とネジ止めと粘着の3つ
- 失敗のほとんどは膝の干渉
- 先に測るべき寸法が3つある
ここからは測り方と方式の選び分けを、順番にご紹介しますね。
人気の製品は在庫が動きやすいので、めぼしが付いたら早めに確認しておくと安心ですよ^^
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昇降デスクに引き出しを後付けする前に
まずは、普通の机との違いを3つ押さえておきます。
昇降デスクは天板裏と脚の事情が特殊なので、一般的な後付け収納の話がそのまま通りません。
天板裏にあるモーターコード
電動の昇降デスクは、天板の裏にモーターの配線と受け材が通っています。
中央付近には操作パネルのコードや、コントロールボックスが取り付けられています。
そのため、奥行のある収納をそのまま付けると部品と重なってしまいます。
部品を避けて手前にずらすと、今度は引き出しが天板からはみ出す形になります。
取り付け候補の場所を決める前に、一度天板の下に潜って中を見ておきましょう。
昇降の振動で固定がゆるむ
天板を上げ下げするたびに、小さな振動が取り付け部分に加わります。
1日に数回動かすとして、1年で千回を超える計算になります。
粘着テープの固定は、この繰り返しで動かない机より早く劣化していきます。
重さのあるものを入れる予定なら、最初からネジで留める方式を選ぶほうが安心です。
落ちてから付け直すと、天板に粘着の跡が残って見た目が悪くなるからです。
脚の形で付けられる幅が変わる
昇降デスクの脚は、T字型やコの字型など形がいくつかあります。
脚の柱は天板の端から20cmほど内側に立っていることが多い構造です。
引き出しは左右の脚の間に収める必要があるので、使える幅はそのぶん狭まります。
実際に取り付けた方の記録では、幅140cm奥行70cm以上の天板が快適だとされています。
幅120cmの天板でも付きますが、引き出しの位置がかなり限られる点は知っておきましょう。
コの字型の脚は前方が開いているので、奥行のある収納を入れやすい形です。
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取り付け前に測る3つの寸法
製品を選ぶ前に測っておけば、合わない買い物はほぼ防げます。
測るのは天板の厚み、膝の上の余裕、脚から天板の端までの3つだけです。
天板の厚みは40mmが分かれ目
クランプ式は天板を上下から挟んで固定する仕組みになっています。
挟める厚みには上限があり、40mmまで対応という製品が一般的です。
市販の昇降デスクの天板は、多くが18mmから25mmに収まっています。
厚い一枚板に替えている方だけ、購入前に定規を当てて確かめてください。
天板裏に補強材が入っている場合も、対応と書かれた製品なら取り付けられます。
膝の上の余裕を測っておく
後付け引き出しの高さは、製品によって7cmから19cmほどの幅があります。
いつもの椅子に座り、天板の裏から太ももの上までの距離を測ってみてください。
その数値から3cmほど引いた高さが、無理なく付けられる引き出しの厚みになります。
余裕を引くのは、脚を組み替えたり座り直したりする動きの分を残すためです。
昇降デスクは座りの高さを低めに設定している方が多く、ここが特に詰まりがちです。
奥行は天板より短く収める
引き出しの奥行は、天板の奥行から10cmほど引いた数値を上限に考えます。
天板裏の部品を避けて手前に寄せる必要があるので、その分の逃げが要るからです。
奥行60cmの天板なら、引き出しは37cm前後までが目安になります。
はみ出しを完全に避けたいなら、奥行25cm前後の薄いトレータイプが確実です。
ここを外すと、椅子を引くたびに引き出しの角が体に当たるようになります。
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取り付け方式は3つに分かれる
寸法が分かったら、どの留め方にするかを決めていきます。
穴を開けるかどうかで、選べる製品がほぼ決まってしまいます。
3つの方式を、同じ観点で並べて見比べてみましょう。
| 方式 | 穴あけ | 強さ | 入れるもの |
|---|---|---|---|
| クランプ式 | 不要 | 中 | 書類と文房具 |
| ネジ止め | 必要 | 強 | 重い小物も可 |
| 粘着テープ | 不要 | 弱 | ペンや付箋 |
迷ったときは、天板に手を加えずに済むクランプ式から検討すると失敗しません。
クランプ式は工具がほぼ要らない
クランプ式は天板を金具で挟むだけなので、天板に傷を残しません。
必要な工具はプラスドライバー1本で、作業時間は20分ほどとされています。
位置が気に入らなければ、緩めて左右にずらすだけで付け直せます。
短所は、天板の上に金具の頭が少し出ることです。
手前の縁に何も置かない使い方なら気になりませんが、そこは好みが分かれます。
賃貸で机ごと手放す可能性がある方には、この方式が一番無難といえます。
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ネジ止めは一番しっかり留まる
ネジ止めは天板に直接ビスを打ち込んで固定する方式です。
耐荷重10kgクラスの引き出しは、ほとんどがこの方式になっています。
金具が表に出ないので、見た目は最初から付いていたように仕上がります。
引き換えに、外したあとは天板の裏に穴が残ります。
裏側なので普段は見えませんが、売却や返品を考えているなら避けたほうがよいでしょう。
粘着テープは軽い小物だけ
粘着テープ式は貼るだけで付くので、作業としては一番手軽です。
金具が一切見えないため、見た目のすっきり感でも優れています。
ただし粘着面は時間とともに劣化し、昇降の振動がそれを早めます。
入れるものはペン、付箋、リモコンといった軽い小物に限っておきましょう。
落ちたときに壊れるものを入れると、被害が引き出し代では済まなくなります。
穴あけをするときの注意点
ネジ止めを選ぶなら、天板の素材を先に確かめる必要があります。
安価な天板は木片を固めた素材なので、木ネジの保持力が本物の木より落ちます。
パーティクルボードはネジが効きにくい
量販店の昇降デスクの天板は、多くがパーティクルボードでできています。
木片を接着剤で圧縮した素材で、表面に木目のシートが貼ってある構造です。
内部が均一な繊維ではないため、ネジを締め込みすぎると空回りします。
一度なめてしまうと同じ穴は使えず、少しずらして開け直すことになります。
そのため、下穴を開けてから手回しで締めるのが失敗の少ないやり方です。
鬼目ナットで外せる固定にする
より確実にしたいなら、鬼目ナットという金具を天板に埋め込む方法があります。
下穴にねじ込んで埋めると、そこがボルト用のネジ穴として使えるようになります。
木ネジと違い、何度外して付け直しても穴が痩せないのが利点です。
デスクのサイズはM4が使われることが多く、つば付きのタイプが選ばれています。
つばがあると下穴に沈み込まず、深さが決まるので作業が安定するためです。
引き出しを外して掃除する予定があるなら、手間をかける価値は十分あります。
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下穴は深さを止めて開ける
穴あけで一番怖いのは、勢い余って天板を貫通させてしまうことです。
表まで穴が抜けると、もう隠しようがありません。
ドリルの刃に付けるドリルストッパーを使えば、決めた深さで必ず止まります。
安いものでは数百円で手に入るので、これだけは省かないことをおすすめします。
天板の厚みが18mmなら、下穴は10mm前後で止めておくと安全です。
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昇降デスクで使える引き出し4選
方式ごとに、よく選ばれている製品を並べて比べます。
容量と薄さは両立しないので、入れたいものから逆算して選びます。
FlexiSpotのS01は鍵付き
FlexiSpotの卓下式引き出しS01は、昇降デスク向けの純正オプションです。
価格は8800円ほどで、外寸は幅28.8cm、奥行37cm、高さ19cmとされています。
耐荷重は10kgあり、鍵が付くので書類を入れたままにできます。
注意したいのは高さ19cmという数値で、座ったときに膝が当たる例が出ています。
取り付けはネジ止めなので、天板に穴を開ける前提の製品になります。
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サンワサプライのクランプ式
穴を開けたくない方に候補となるのが、サンワサプライのクランプ式引き出しです。
A4サイズの書類が入り、耐荷重は10kgに対応しています。
クランプは厚さ40mmまで挟めるので、たいていの昇降デスクに付きます。
価格は6000円前後で、組み立ては1人20分ほどという案内になっています。
天板裏に補強材があっても取り付けられる設計なのも、昇降デスク向きな点です。
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山崎実業の薄型ラック
膝の余裕が少ない方に向くのが、山崎実業のテーブル下収納ラックです。
価格は3000円ほどで、幅44cm、奥行25cm、高さ7.2cmという薄さが特徴です。
高さ7.2cmなら、スマートフォンを寝かせたくらいの厚みに収まります。
耐荷重は4kgほどなので、入れるのは文房具やリモコンが中心になります。
ティッシュ箱の置き場として使えるのも、机の上が片付く理由として挙がっていました。
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PREDUCTSのDrawer Mini
見た目を重視する方に選ばれているのが、PREDUCTSのDrawer Miniです。
高さは52mmに抑えられていて、膝の通り道をほとんど邪魔しません。
入る量は少なく、ペンや名刺といった小物を1段だけ収める設計です。
取り付けはネジ止めで、机の上に何も置かない使い方をしている方と相性がよい製品です。
選ぶときに見る3つの数字
製品名ではなく、数字で比べると自分に合うものが絞れます。
耐荷重と幅と価格の3つを見れば、候補はだいたい1つか2つに減ります。
耐荷重で入れられるものが決まる
耐荷重10kgなら、A4の書類を束で入れても問題ありません。
4kgのものは、文房具とリモコンと充電ケーブルで埋まる程度と考えてください。
4kgは2リットルのペットボトル2本分なので、想像より早く上限に届きます。
ノートパソコンをしまう予定があるなら、10kgクラスを選んでおくと安心です。
A4が入る幅かどうか
書類を寝かせて入れたいなら、内寸で幅30cm以上が必要になります。
A4は幅21cm、高さ29.7cmなので、向きによって必要な寸法が変わるためです。
外寸ではなく内寸が書かれているかを、商品ページで確かめておきましょう。
幅の数値が外寸しか載っていない製品は、実際に入る量が読めないからです。
価格は3000円から9000円
後付けの引き出しは、おおむね3000円から9000円の範囲に収まります。
薄いトレー型が3000円前後、クランプ式が6000円前後という並びです。
鍵付きで容量の大きい純正オプションになると、9000円近くまで上がります。
ここに鬼目ナットやドリルストッパーの費用が数百円ずつ足されると考えておきましょう。
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ニトリやIKEAの昇降デスクでも付くか
後付け引き出しの情報は特定メーカー向けが多いので、他社の場合を整理します。
メーカーが違っても、確かめることは天板の厚みと脚の位置の2つだけです。
ニトリの天板は厚みを確かめる
ニトリの昇降デスクは幅120cm、奥行60cmが主力のサイズです。
天板はパーティクルボードなので、ネジ止めより先にクランプ式を検討しましょう。
奥行60cmだと、引き出しの奥行は37cm前後が上限の目安になります。
脚がT字型で前方が開いているモデルなら、手前に寄せる余地もあります。
3分割の天板を採用したモデルは継ぎ目をまたがない位置に付けるのが無難です。
IKEAや他社でも考え方は同じ
IKEAや山善、コクヨの昇降デスクでも、判断の手順は変わりません。
天板の厚みが40mm以下ならクランプ式が使え、これでほとんどの機種が該当します。
問題になるのは、天板の裏に樹脂のカバーが全面に付いているタイプです。
その場合はネジが効く場所が限られるため、クランプ式に絞るのが確実になります。
家具のサイズの測り方はこちらの記事も参考になりますよ^^
純正オプションがあるかを先に見る
後付けを考える前に、メーカーの純正オプションを確認しておくと近道です。
純正なら取り付け穴の位置が合わせてあり、寸法の心配もありません。
用意されていないメーカーのほうが多いので、その場合は汎用品から選びます。
なお引き出し付きの昇降デスクも売られているので、買い替え前なら比べる価値があります。
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後付けで後悔しやすい点
実際に付けた方がつまずいた箇所を、3つに分けて見ていきます。
失敗の大半は、引き出しそのものではなく取り付けた場所で起きています。
膝が当たって使わなくなる
最も多い後悔が、座ったときに太ももが引き出しの底に触れることです。
取り付けた直後は気にならなくても、数時間座ると窮屈さがはっきり出てきます。
その結果、机の高さを上げて使うようになり、椅子との関係が崩れていきます。
高さのある製品を選ぶなら、先に測った膝の余裕と必ず突き合わせてください。
キーボードトレイと場所を取り合う
後付けのキーボードトレイを使っている方は、設置場所が重なりやすくなります。
どちらも天板の裏の手前側に付けるので、正面の取り合いになるためです。
両方を使いたいなら、引き出しを左右どちらかに大きく寄せる配置になります。
この場合は幅140cm以上の天板でないと、そもそも逃げる場所がありません。
取り付け位置を中央にした
見た目を整えようとして、正面の中央に付けたくなるのは自然な発想です。
ところが中央は、座ったときにちょうど膝が来る位置でもあります。
利き手の側に少し寄せると、膝の逃げ道を残したまま手も届きやすくなります。
取り付ける前に、養生テープで仮の位置を貼って座ってみると確認できます。
この一手間で、穴を開けてから後悔する事態はほぼ防げます。
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引き出し以外の収納という手
散らかりの原因によっては、引き出し以外のほうが解決が早い場合もあります。
天板に何も手を加えたくないなら、別の置き場を作るほうが結局うまくいきます。
ワゴンなら天板を触らない
デスクワゴンは床に置くだけなので、穴も膝の心配もありません。
容量も後付け引き出しよりずっと大きく、書類も道具もまとめて入ります。
弱点は、天板を上げても一緒に上がってこないことです。
立って作業しているときに、しゃがんで取り出す動きが必要になります。
座る時間のほうが長い方なら、この弱点はほとんど気にならないはずです。
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ケーブルトレーで散らかりが減る
机の上が散らかる原因が配線なら、引き出しでは解決しません。
電源タップと余ったコードをまとめる場所を作るほうが、効果がはっきり出ます。
ケーブルトレーは天板裏に付くので、昇降しても配線が引っ張られません。
クランプ式や粘着式があり、引き出しと同じ考え方で選べます。
夜の作業机で、足元のコードに毎回つま先が触れる感じが消えるのは気持ちのよいものです。
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昇降デスクの引き出しの後付けのまとめ
最後に要点をまとめておきます。
- 天板の厚みと膝の余裕と脚の位置を先に測る
- 穴を避けたいならクランプ式
- ネジ止めは鬼目ナットで外せるようにする
- 粘着は昇降の振動で劣化が早い
- 取り付け位置は中央を外して利き手側へ
測るところさえ押さえれば、後付けは思っているよりずっと簡単な作業です。
机の上から小物が消えると、座ったときの気分がすっと軽くなります。
自分の机に合う一台を選んで、気持ちよく働ける場所を作ってくださいね。
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