人間工学の椅子で日本製を探すときの見分け方を、順を追って分かりやすくお伝えします。
椅子を選びながら、こんなところで止まっていませんか。
- 日本製で絞り込むと候補がほとんど残らない
- 国内メーカーなのに日本製と書かれていない
- 予算を抑えて選べるのかが分からない
前に安い椅子で外した経験があると、次は慎重になるものですよね。
探しても見つからないのは選び方が悪いからではなく、国内メーカーと国内生産がまったく別のことを指しているからです。
人間工学の椅子を日本製で選ぶ方法を調べたところ、要点は次のとおりでした。
- 国内生産の明記があるモデルは限られる
- 目印はJISマークと保証年数と部品
- 体に合うかは調節幅で決まる
ここからは国内生産の見分け方と、予算ごとの落とし所を順にご紹介しますね。
国内生産のモデルは数が限られていて入れ替わりも早いので、気になったら早めに押さえておくと安心ですよ^^
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人間工学の椅子で日本製を選ぶ
日本製の人間工学チェアは存在しますが、数が限られていて探しにくいのが実情です。
まずは、なぜ候補が出てこないのかという前提から整理していきます。
国産と書かれた椅子が少ない訳
通販サイトで国産や日本製と明記された人間工学チェアは、そう多くありません。
理由は生産コストで、日本企業も海外メーカーも中国などで生産しているのがほとんどだからです。
オフィス家具の業界紙でも、純国産は中々見つけづらいという書かれ方をしています。
実際、通販の商品名に国内生産と書き添えてあるのは、イトーキのアクトチェアやスピーナなど一部のシリーズです。
つまり日本製で絞って候補が出ないのは、読者の探し方の問題ではありません。
そもそも母数が小さいので、同じ条件で探せば誰が探しても同じところで止まります。
国内生産と国内メーカーの違い
ここが混乱のいちばんの原因なので、言葉の意味をはっきり分けておきます。
国内メーカーは設計や開発を日本の会社が担っているという意味にすぎません。
一方で国内生産は、実際に部材を組み立てている工場が日本にあるという意味です。
日本製のおすすめと題した記事がオカムラやコクヨを並べていても、その全モデルが国内生産とは限らないのです。
読者が本当に確かめたいのが工場の場所なら、商品名か仕様欄の国内生産という表記を探すのが確実です。
中国製だから粗悪とは限らない
ここで一度、生産国と品質を直結させていないかを見直しておきたいところです。
大量に流通している椅子は、コストを抑えるためにほぼ中国で作られているのが現状です。
その中には国内メーカーが設計と品質管理を握っているモデルも当然ふくまれます。
気をつけたいのは生産国ではなく、設計者と販売元がはっきりしているかどうかです。
なぜなら不具合が出たとき、連絡先と部品の出どころがある椅子だけが直せるからです。
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作り手で選ぶという考え方
生産国で絞れないなら、設計と品質管理を担う作り手で選ぶほうが早く決まります。
国内で名前の挙がる作り手と、それぞれの持ち味を見ていきましょう。
オカムラの調節の幅
オカムラは岡村製作所として長く続く会社で、国内の四大メーカーの一角にあたります。
チェア選びのポイントとして自社が挙げているのは、背と座と肘が体格に合わせて調節できることです。
加えて体にかかる圧力を背と座で分散させること、姿勢の変化に椅子が追従することの3点を挙げています。
シルフィーやフィノラといったシリーズは、この考え方をそのまま形にした機種です。
調節箇所が多いぶん価格は上がりますが、体格が平均から外れる人ほど恩恵が大きくなります。
コクヨの座り心地の作り方
コクヨは文具のイメージが強いものの、オフィスチェアでは幅広いラインナップを持ちます。
代表的なのはエントリーやデュオラで、在宅向けにはオプティというシリーズがあります。
ウィザード4のように、姿勢を支える機能を細かく盛り込んだ上位機も用意されています。
価格帯の幅が広いので、予算を決めてから機種を絞り込むと迷いにくくなります。
イトーキの国内生産モデル
国内生産という表記を探すとき、いちばん見つかりやすいのがイトーキです。
アクトチェア、スピーナ、ボニート、フルゴといったシリーズが日本製と国内生産を併記しています。
柴田文江氏がデザインしたバーテブラ03のように、日本製で意匠にも振った機種もあります。
手が届きやすいところでは、サリダというシリーズが3年保証を付けて販売されています。
サリダは座面にモールドウレタンを使っていて、へたりにくさを重視した作りになっています。
プラスの背もたれの型
プラスは文具と家具の両方を手がける会社で、椅子は背もたれの型が豊富なのが特徴です。
ローバックのトライ、ミドルバックのリオルガワン、エクストラハイバックのベネスと揃っています。
背をどこまで支えてほしいかが決まっている人なら、この並びから選ぶと話が早いです。
レナのように日本製と明記された機種もあるので、生産国で絞る場合の候補にもなります。
カリモクが強い書斎の椅子
オフィス家具の外にも目を向けると、国産で選べる椅子はぐっと増えてきます。
その代表がカリモクで、デスクチェアを国産の日本製家具として売り出しています。
キャスター付きでロッキングもするので、書斎での作業用として無理なく使えます。
本革張りの機種からファブリック張りまであり、部屋の雰囲気に合わせて選べるのも利点です。
浜本工芸のように、学習用と書斎用を兼ねた国産の回転チェアを作っている会社もあります。
木製チェアという選択肢
木製の椅子は、国内の作り手が昔から得意にしてきた領域にあたります。
樹脂やスチールの椅子に比べて、リビングやダイニングの空気になじみやすいのが持ち味です。
ただし木製は座面と背の角度が固定のものが多く、細かい調節はあまりできません。
1日7時間を超えて座る人には向かない場面があるので、使う時間で線を引くのが現実的です。
在宅の仕事が1日2、3時間という使い方なら、木製の国産チェアは十分に選択肢に入ります。
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生産国の代わりになる品質の目印
日本製に託していた期待は、確かめられる4つの目印に置き換えられます。
壊れにくさと直せることを、生産国に頼らず見分ける方法を並べていきます。
JISマークが示していること
ひとつ目の目印がJISマークで、日本産業規格の基準を満たした製品に付きます。
オフィスチェアの場合、安全性や耐久性について細かい試験を通っていることを表します。
座面への繰り返し荷重や、脚の強度といった項目が数値で決められているのが根拠です。
生産国がどこであっても、この試験を通っていれば一定の水準は担保されます。
仕様欄にJISの表記があるかどうかは、商品ページを下まで送れば確かめられます。
保証年数に出るメーカーの自信
2つ目の目印が保証で、これはメーカーがどこまで責任を持つかの宣言にあたります。
国内の有名メーカーの多くは日本オフィス家具協会に加盟し、そのガイドラインに沿って保証を決めています。
| 対象 | 年数 | 中身 |
|---|---|---|
| 外装や表面 | 1年 | 塗装の変色や張地の摩耗 |
| 機構部や可動部 | 2年 | 昇降機能などの故障 |
| 構造体 | 3年 | 強度にかかわる破損 |
この表が業界の下地なので、それより長い保証は自主的に上乗せした部分になります。
イトーキのサリダが3年保証を掲げているのは、構造体の基準に全体を合わせた形です。
5年保証をうたう機種もあるので、迷ったら年数の長いほうを選ぶ判断で問題ありません。
耐久性はどこを見れば分かるか
3つ目は耐久性で、ここは仕様欄の数字と素材の組み合わせから読み取ります。
見るべき箇所は決まっているので、商品ページで次の3つを拾えば比べられます。
- 耐荷重が自分の体重より30kg以上あるか
- ガスシリンダーの等級が書かれているか
- 座面がモールドウレタンかどうか
耐荷重に余裕を見るのは、上限ぎりぎりで使い続けると部材の疲労が早まるためです。
座面の中身も効いてきて、型に流して成形するモールドウレタンはへたりにくい傾向があります。
部品交換ができるかを確かめる
4つ目が部品交換で、長く使ううえではここがいちばん効いてくる条件です。
椅子で先に寿命が来るのはキャスターとガスシリンダーで、本体はまだ使えることが多いからです。
交換パーツの供給体制が整っているメーカーなら、故障してもその部分だけ直せます。
逆に販売元が分からない椅子は、キャスターが1つ割れただけで買い替えになりがちです。
日本製にこだわっていた読者が本当に欲しかったのは、この直せる状態のことだと思います。
組み立ては2名で15分程度
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日本製にすると価格帯はどう動く
国内生産にこだわると価格は上がるので、予算との折り合いを先に決めておきます。
予算に上限がある前提で、3つの道を見ていきます。
高価格帯に入るかどうかの境目
純国産のモデルは国内の工場で人が組み立てるぶん、その手間が価格に乗ってきます。
一方で国内生産と書かれたイトーキの一部シリーズなら、もっと手の届きやすい価格帯から候補が出てきます。
つまり境目は日本製かどうかではなく、調節機構をどこまで積むかで決まっています。
調節箇所が9つあるような高機能モデルは、生産国にかかわらず高価格帯に入ります。
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コスパで折り合いを付ける線
予算を動かせないなら、生産国と機能のどちらを取るかを決める場面になります。
判断のしかたは単純で、1日に何時間座るかで優先順位が入れ替わります。
1日6時間を超えて座るなら、生産国より調節幅の広さを優先したほうが体は楽になります。
座る時間が短いなら、国内生産で保証のしっかりしたベーシック機のほうが満足度は高いです。
コスパという言葉を値段の安さだけで捉えず、座る時間で割って考えるのがおすすめです。
毎日座る椅子を何年も使うなら、1日あたりに割った負担は思うより小さくなるからです。
中古で国産の上位機を狙う
もうひとつ、あまり語られないのが中古という道です。
オフィスの移転や入れ替えで出た椅子が、中古のオフィス家具店にまとまって並びます。
新品では高価格帯のオカムラやイトーキの上位機が、予算内に入ってくることもあります。
気をつけたいのは、保証がほぼ付かないことと、ガスシリンダーの状態が読めないことです。
そのため中古を選ぶなら、部品が今も供給されている現行シリーズに絞るのが安全です。
部品さえ手に入れば、消耗した箇所を入れ替えて長く使い続けられるからです。
体に合うかは生産国で決まらない
日本人の体格に合うかどうかを決めるのは生産国ではなく、調節できる幅です。
座ってみて合うかどうかを左右する箇所を、順番に確かめていきましょう。
体格に合わせる3つの調節箇所
オカムラがチェア選びのポイントとして挙げているのは、背と座と肘の3か所です。
この3つが動けば、輸入品でも日本人の体格に寄せていくことができます。
逆に座面高しか動かない椅子は、体格が平均から外れるほど合わせきれなくなります。
アームレストは上下だけでなく、左右や角度まで動くと肩の力が抜けやすくなります。
ヘッドレストの角度が変わる機種なら、休憩のときに首を預ける場所が作れます。
座面高が合うかの確かめ方
座面高は仕様欄に必ず書いてあるので、買う前に自分の数字と突き合わせられます。
目安になるのは、足の裏が床に着いた状態で膝が直角になるかどうかです。
人間工学チェアの座面高は42cmから48cmあたりを可動域にした機種が多くあります。
下限が高い椅子は、身長が低めの人ほど足が浮いて太ももの裏が圧迫されます。
身長別の座面高の目安については、こちらの記事で詳しくまとめていますよ^^
人間工学の椅子と女性の身長別の座面高の目安とフットレストで補う方法
ランバーサポートの合わせ方
ランバーサポートは背もたれの腰にあたる部分の出っぱりで、腰を後ろから支えます。
大事なのは付いているかどうかではなく、上下に動かせるかどうかのほうです。
位置が固定だと、背の高さが違う人には当たる場所がずれてしまうからです。
合わせ方は簡単で、浅く腰かけたときにいちばん出っぱった部分がベルトの高さに来る位置です。
ここが合うと背中が自然に伸びるので、長時間の作業でも背もたれを使うようになります。
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素材と背もたれの型で絞り込む
最後に残るのは素材と背もたれの型で、ここは使う部屋と季節で決まります。
機能で候補を絞ったあとに見る条件なので、優先順位としては後ろになります。
メッシュと張地の選び分け
背をメッシュにするか張地にするかで、座ったときの感じはかなり変わります。
メッシュは通気性が高いので、夏場に背中が蒸れやすい人ほど効いてきます。
ファブリックやレザーの張地は、面で体を受け止めるぶん包まれる感じが強く出ます。
レザーは拭けるので飲み物をこぼしやすい環境に向きますが、冬はひんやりします。
エアコンの効きにくい部屋で1日中作業するなら、メッシュを選んでおくと失敗しにくいです。
ローバックとハイバックの差
背もたれの高さは大きく3つに分かれていて、支える範囲がそれぞれ違います。
ローバックは腰まわり、ミドルバックは肩甲骨あたり、ハイバックは背中全体を支えます。
もたれて休む時間が長いなら、頭まで預けられるハイバックのほうが楽になります。
一方で前かがみの作業が多い人は、背が高いと動きの邪魔になることがあります。
デスクの下に収めたい場合も、ローバックやミドルバックのほうが取り回しは楽です。
部屋になじむ色と形を選ぶ
在宅で使う椅子は、仕事を終えたあとも部屋に置きっぱなしになります。
黒い大型のオフィスチェアが、リビングの一角でかなり主張してしまう場面はよくあります。
イトーキのバーテブラ03のように張地の色を7色から選べる機種なら、部屋に寄せられます。
脚の色や素材も印象を左右するので、樹脂脚かアルミ脚かも合わせて見ておくとよいです。
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手の届く売り場から見ていく
実際に座って確かめられるかどうかで、売り場ごとの使い分けが決まります。
候補が絞れたら、どこで買うかという最後の一歩を考えていきます。
ニトリの人間工学チェア
試座できる売り場として最初に挙がるのがニトリで、ワークチェアの扱いも広いです。
価格は手ごろなものから中価格帯まで幅があり、人間工学をうたうメッシュ機も並んでいます。
クエトのように手の届きやすい価格の機種は、はじめての1脚として無理のない選択です。
ただし調節箇所はしぼられているので、体格が平均から外れる人は店頭で座って確かめたいところです。
同じ在宅の作業環境では、デスク側の選び方もこちらで整理していますので参考にどうぞ^^
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人間工学の椅子で日本製を探すまとめ
日本製という言葉を4つの目印に置き換えれば、予算の中でも外さない1脚が選べます。
- 国内メーカーと国内生産は別物
- 国内生産の明記はイトーキに多い
- 目印はJISと保証と耐荷重と部品
- 体に合うかは調節できる幅で決まる
- 中古なら国産の上位機も予算内
見るべき場所がはっきりすれば、候補が少ないことはもう不安の材料になりません。
仕様欄の数字を2つ3つ拾えるだけで、椅子選びの精度はぐんと上がります。
体に合った1脚が決まれば、机に向かう時間そのものが変わってきますよ。
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