電動昇降デスクを低めで使うために見る数字と、機種の選び分けを分かりやすくお伝えします。
机の高さでこんな引っかかりはありませんか。
- 今の机が高くて肩が上がってしまう
- 商品説明が上限ばかりで下限が読み取れない
- 自分に必要な高さが何cmか分からない
立って使う道具として売られているので、低く使いたい人の情報は本当に少ないですよね。
選びにくいのは、機種の説明が最大の高さを競っていて、最低高さが同じ重みで書かれていないからです。
電動昇降デスクの低めについて調査した結果、以下のとおりでした。
- 必要な高さは身長から計算できる
- 標準の機種は57から62cmまで下がる
- 床に座るならロータイプが必要
ここからは自分の数字の出し方と機種の選び分けを、順番に詳しくご紹介しますね。
低い位置まで下がる機種は種類が限られるので、早めに候補を押さえておくと安心ですよ^^
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電動昇降デスクを低めで使う
まずは低めを求める人がどこでつまずくのか、何を基準に選べばよいのかを整理します。
低めで使うなら、見るべき数字は上限ではなく最低高さのほうです。
- 身長が低く既製の机が合わない
- 座椅子や床に座って作業したい
- 子どもの成長に合わせて使いたい
選ぶ基準は最低高さ
最低高さは、そのデスクが一番低い位置まで下げたときの天板の高さです。
商品ページでは最大の高さが目立つ位置に置かれ、こちらは仕様表の中に埋もれています。
立って使う人が多数派なので、売る側もそちらを見出しにしているわけですね。
低めで使う人にとっては、この数字ひとつで買えるかどうかが決まります。
候補を並べるときは、最低高さの列を先に作ってから他の条件を足すのがおすすめです。
そうしないと、気に入った機種が実は自分の高さに届かないと後から分かるためです。
昇降範囲は下限と上限の幅
昇降範囲は、最低高さと最高高さをつないだ幅のことを指します。
標準的な電動昇降デスクは60cmから125cm前後で、幅にすると65cmほどあります。
低い位置に強い機種は、同じ幅のまま全体が下にずれている場合が多いです。
つまり下げられる代わりに、上げられる高さも一緒に下がるという関係になります。
座り専用で使うなら気になりませんが、立ち作業も予定しているなら幅で見る必要があります。
低身長の人がつまずく理由
日本のオフィスデスクは日本オフィス家具協会が72cmを推奨しており、市販の机もそこに集まっています。
低身長の人にとって、この72cmは5cmから7cmほど高い位置にあたります。
キーボードに手を置くと肘が体から離れ、肩が上がったまま固定されてしまいます。
夕方になると首の後ろが張ってきて、原因が分からないまま椅子を買い替える人も少なくありません。
椅子を上げれば肘の高さは合いますが、今度は足が床から浮いてしまいます。
机を下げるという解き方に行き着いた時点で、方向は合っているということです。
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自分に必要な高さを先に出す
ここでは機種を見る前に、自分が目標にする高さを数字で出す手順を説明します。
必要な高さは身長から計算できるので、感覚で選ぶ必要はありません。
適正な高さの求め方
適正な高さは、椅子の座面の高さと、座面から天板までの距離を足して求めます。
数字を使わずに確かめたいときは、次の姿勢を作ってみてください。
- 椅子に深く腰かけて足裏を床につける
- 肘を体の横で軽く90度に曲げる
- その手のひらの高さを床から測る
測った数字が、あなたにとっての天板の高さの目安になります。
計算とこの実測が3cm以上ずれるときは、今使っている椅子の座面が高すぎる可能性があります。
座面高と差尺で計算する
座面高の目安は身長のおよそ4分の1、差尺の目安は身長のおよそ6分の1とされています。
差尺というのは、椅子の座面から天板までの上下の距離を表す言葉です。
机の高さは、この2つを足した数字として決まります。
机だけを見ても答えが出ないのは、差尺が椅子との関係で決まる数字だからです。
昇降デスクを買っても椅子がそのままなら、座り心地は半分しか変わりません。
身長150cmなら63cm前後
身長150cmで計算すると、座面高が約37.5cm、差尺が25cmになります。
足すと62.5cmなので、天板は63cm前後が目標という結論になります。
身長155cmなら同じ計算で約65cmになり、標準の72cmとは7cmの開きが生まれます。
7cmというのは、ノートパソコンを2台重ねたくらいの厚みにあたります。
その分だけ毎日肩を持ち上げていたと考えると、合わない机の負担が想像しやすいですね。
女性の平均身長での目安
日本人女性の平均身長はおよそ158cmで、計算すると天板の目標は66cm前後になります。
つまり平均的な体格の女性でも、標準の72cmは6cmほど高いということです。
既製の机が高すぎると感じるのは、体の問題ではなく机の側の設計の問題になります。
66cm前後であれば、後で紹介する標準的な電動昇降デスクの範囲に十分収まります。
キーボード中心なら5cm引く
計算で出した数字は、紙に書く作業を前提にした高さです。
パソコンの作業ではキーボードの厚みの分だけ、手の位置が天板より上がります。
そのため計算値から約5cm低く設定するのが目安とされています。
身長150cmの人なら63cmから5cmを引いて、58cm前後という数字が出てきます。
ここまで下げたい場合は、次の章で扱う標準機の下限がぎりぎりの線になります。
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標準の機種はどこまで下がるか
ここでは一般的な電動昇降デスクの下限が実際に何cmなのかを、機種名と一緒に確かめます。
標準の機種でも57cmから62cm台まで下がるので、多くの人はロータイプまで行かずに足ります。
標準機の下限は60cm前後
よく名前の挙がる機種の最低高さを並べると、60cm前後に集まっていることが分かります。
| 機種 | 最低高さ | 方式 |
|---|---|---|
| 山善 ハイエンド | 57cm | 電動 |
| IKEA MITTZON | 60cm | 電動 |
| Sanodesk EC5 lite | 62.5cm | 電動 |
| IKEA RELATERA | 65cm | ハンドル式 |
身長150cm台の目標である63cmから65cmは、この表の上3つで十分に届きます。
逆にキーボード作業で58cmまで下げたいなら、選べるのは一番上の機種だけになります。
自分の目標が60cmより上か下かで、探す売り場が変わると覚えておくと迷いません。
FLEXISPOTの下限を見る
FLEXISPOTは電動昇降デスクで名前を見る機会がとても多いメーカーです。
主力のE7 Proは最低高さが60cmで、標準機の中では下側に強い部類に入ります。
同じメーカーでもモデルによって下限は変わるので、型番ごとに確かめる必要があります。
というのも、脚の段数が2段か3段かで縮んだときの高さが変わるためです。
低めで使いたいと決まっているなら、上位機種より下限の小さいモデルを選ぶほうが合理的です。
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ニトリの昇降デスクは71cmから
身近な選択肢として真っ先に浮かぶのがニトリですが、ここは注意が必要です。
電動のUP002は71cmから116cmという範囲で、下限が標準の机とほぼ同じです。
立って使うための製品として設計されているので、低めの用途とは方向が違います。
価格の手頃さで候補に入れる前に、下限の数字だけは先に見ておいてください。
ニトリの昇降デスクの使い勝手はこちらの記事でも詳しく解説していますよ^^
天板の厚みは数字に含むか
仕様表の最低高さには、天板を含む場合と脚だけの場合が混ざっています。
ある機種の商品説明には、高さ46から72cmという数字に天板2cmを含むと書き添えてありました。
裏を返すと、この但し書きが無い製品は脚だけの高さを載せている可能性が残ります。
天板の厚みは1.5cmから3cmほどあるので、ここを読み違えると目標から外れます。
但し書きが見つからないときは、脚の高さに天板の厚みを足した数字で考えておくと安全です。
天板の厚みに関わる話はこちらの記事も参考になりますので見てみてくださいね^^
60cmより下はロータイプ
ここからは標準機では届かない高さを求める人のために、別の系統を紹介します。
床に座って使うなら、標準機ではなくロータイプを選ぶしかありません。
ロータイプという別の系統
ロータイプは、ローデスクという呼び名で売られていることもある低い昇降デスクです。
下限が40cm台に設定されていて、上限も70cm台で止まる機種が中心になります。
通販の検索結果を見ると、48から72cmという範囲の製品がとても多く並びます。
この範囲なら、床に座った姿勢から一般的な椅子の姿勢までを1台でまかなえます。
ただし立って使う高さには届かないので、立ち作業を諦める代わりに低さを取る形になります。
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バウヒュッテは40cmまで下がる
低さを追求した機種として名前が挙がるのが、バウヒュッテとFLEXISPOTの一部モデルです。
| 機種 | 昇降範囲 | 耐荷重 |
|---|---|---|
| バウヒュッテ BHD-1400FAL | 40〜73cm | 85kg |
| FLEXISPOT T3 | 47.5〜74cm | 40kg |
| FLEXISPOT EF1 T | 48〜72cm | 70kg |
| バウヒュッテ BHD-1400FA | 50〜101cm | 85kg |
一番下まで下がるのがバウヒュッテのスーパーローで、床から40cmという数字を出しています。
一番下の行だけは上限が101cmまで伸びるので、低さと立ち作業を両立できる例外です。
価格は調べた時点でおおむね2万円台後半から8万円台と幅があり、標準機より高めの設定でした。
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座椅子やあぐらで使う高さ
床に座る姿勢で必要になるのは、おおよそ40cmから50cmの範囲です。
座椅子は座面が床から10cm前後なので、天板は45cm付近が使いやすい位置になります。
あぐらの場合は膝が横に開くぶん、天板の下に必要な空間の形が変わります。
脚が前後に伸びるタイプだと、あぐらの膝が支柱に当たることがあるので確認が要ります。
冬にこたつのような低さで作業して、来客のときだけ椅子の高さに戻す。そんな使い方も可能です。
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子どもの学習机にも使える
ロータイプは、子どもの学習机としても選ばれています。
身長120cmの子どもに必要な天板の高さは、計算すると50cm前後になります。
標準の学習机は高さが固定か数段階の調整しかなく、成長のたびに合わなくなります。
無段階で上げられる昇降デスクなら、同じ1台を中学卒業まで使い続けられる計算です。
買い替えの回数が減るので、価格の高さは年数で割って考えるのがおすすめです。
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ガス圧式という選び方
低い高さを求める人には、電動以外の方式も候補に入ってきます。
ガス圧式はレバーを引いて高さを変える方式で、電源もモーターも要りません。
小柄な人に向けて作られた製品には、最低62cmという電動に近い数字のものもあります。
ハンドルを回す手動式も含めると、選べる下限の幅はさらに広がります。
高さを頻繁に変えないなら電動にこだわる理由は薄く、価格も抑えられます。
低くするほど気をつける点
ここでは低さを優先したときに、代わりに失うものを3つ確かめておきます。
低く下がる機種ほど、載せられる重さと上げられる高さで譲っています。
耐荷重が下がる機種がある
これは意外と知られていないのですが、低いモデルは耐荷重が小さいことがあります。
先ほどの表にあるFLEXISPOT T3は40kgで、標準機のE7 Proの125kgとは大きな差です。
低くするには支柱の段数や太さを削る必要があり、その分だけ支える力が落ちるためです。
天板そのものが15kg前後あることを考えると、40kgは余力の少ない数字になります。
デスクトップパソコンとモニター2枚を載せる予定なら、耐荷重70kg以上を目安にしてください。
膝が入る高さが足りるか
天板を下げると、その下に残る空間も同じだけ減っていきます。
椅子に座って使う前提なら、太ももが天板の裏に当たらないかが最初の関門です。
- 天板の裏に付く梁や引き出しの厚み
- 椅子の肘掛けが天板の下に入るか
- 足元に置く機器やワゴンの高さ
とくに1つ目は見落としやすく、仕様表の最低高さから数cm引かれることになります。
立ち作業の上限が届かない
立って作業するのに必要な高さは、身長150cm台でも95cm前後になります。
ロータイプの上限は72cmから74cmが中心なので、この高さには届きません。
立ち作業も座り作業も両方したいなら、下限61cmから上限105cmくらいが一つの目安です。
低さだけで選ぶと、せっかくの昇降機能を座り姿勢の中だけで使うことになります。
低めで使いたい理由が身長なのか床座なのかで、選ぶ系統が分かれるということですね。
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買ったあとに下げる手段
最後に、すでに持っている昇降デスクをもう少し下げたい人向けの方法を紹介します。
仕様表の最低高さは、買ったあとでも数cmなら動かせます。
脚のアジャスターで数cm稼ぐ
多くの昇降デスクは、脚の接地部分にアジャスターという調整用の部品が付いています。
本来は床の傾きを取るためのものですが、一番縮めると全体を数mm下げられます。
キャスターを付けている場合は、外すだけで5cm前後下がることもあります。
移動の手軽さは失いますが、高さが合わないまま使い続けるよりは実用的です。
薄い天板に替える
天板を薄いものに替えると、その厚みの差だけ天板の上面が下がります。
3cmの天板を1.5cmに替えれば、1.5cm低い位置で作業できる計算になります。
ただし薄い天板はたわみやすく、ネジを噛ませられる深さも浅くなります。
幅120cmを超える天板で厚み1.5cmを選ぶと、中央が沈みやすい点には注意してください。
脚と天板が別売りの製品なら、この入れ替えは組み立てのやり直しだけで済みます。
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メモリー機能で高さを2つ持つ
メモリー機能は、よく使う高さをボタンに登録しておける仕組みです。
低めで使う人ほど、この機能の価値は大きくなります。
自分に合った低い高さと、家族が使う標準の高さを1台で行き来できるからです。
数字を覚えていなくてもボタン一つで戻せるので、毎回の微調整から解放されます。
3つ以上登録できる機種なら、座り用と立ち用と子ども用を分けて持つこともできます。
電動昇降デスクの低めのまとめ
自分の数字を先に出しておけば、低めの電動昇降デスク選びで迷うことはありません。
- 見るのは上限ではなく最低高さ
- 目標の高さは座面高と差尺で計算
- 標準機の下限は57から62cm台
- 床に座るならロータイプを選ぶ
- 低い機種は耐荷重と上限で譲る
高さが合った机で座ると、肩の力が抜けて画面との距離も自然に決まります。
夕方まで同じ姿勢で作業できるようになると、一日の終わり方まで変わってきます。
自分の体に合った一台を見つけて、机に向かう時間を心地よいものにしてくださいね。
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