テレワークの椅子に高級を選ぶ価値があるのかを、判断できる形で分かりやすくお伝えします。
買い替えを前にして、こんなところで手が止まっていませんか。
- 店で数分座っても値段ほどの差を感じない
- 10万円を自分の財布から出すのが怖い
- 高級と書いてあっても中身が説明されない
自宅用の椅子は経費にもならないので、慎重になるのは当たり前ですよね。
決めきれないのは、高級帯で増えるものが座り心地という感覚の言葉でしか説明されないからです。
テレワークの椅子で高級帯を選ぶ価値を調べたところ、要点は次のとおりでした。
- 増えるのは調整箇所と素材と保証年数
- 差が出るのは座る時間が長い人
- 判断は1日あたりの費用に直す
ここからは高級帯で何が増えるのかと、元が取れる条件を順にご紹介しますね。
人気の機種は在庫が動きやすいので、候補が決まったら早めに押さえておくと安心ですよ^^
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テレワークの椅子に高級は要るか
高級帯で増えるのは座り心地という感覚ではなく、動く箇所と素材の中身です。
まずは安い椅子との差がどこに出るのかを、言葉を分解しながら見ていきます。
安い椅子との座り心地の差
店で数分座っただけでは、高い椅子と安い椅子に値段ほどの差を感じないことがあります。
差が出るのは座った瞬間ではなく、3時間後と3年後の2つの時点です。
短い試座で差が分からないのは感覚が鈍いからではなく、測っている時間が違うだけなのです。
疲れないと言われる理由
テレワークの椅子で最も多く調べられている掛け合わせが、疲れないという言葉です。
疲れの正体は、同じ姿勢が続いて体の一部に体重が集まり続けることにあります。
高級機がやっているのは、次の3つを同時に成立させることです。
- 体重を広い面に散らして一点に集めない
- 姿勢が変わるたびに背と座がついてくる
- 太ももの裏とひじを圧迫しない形にする
背もたれが肩まであるハイバックだと、もたれたときに背中全体で体重を受けられます。
座面の前のふちが太ももを圧迫しない形になっているかどうかも、夕方になって効いてきます。
最強と呼ばれる機種の共通点
テレワークの椅子では、最強という言い方で探す人がとても多くいます。
そう呼ばれる機種を並べてみると、性能の高さより先に共通しているのは調整箇所の多さです。
最強とは誰にとっても最高という意味ではなく、誰の体にも寄せられるという意味に近いといえます。
だから同じ機種が、ある人には絶賛されて別の人には合わないという評価に割れます。
この見方に立つと、口コミの星の数ではなく調整できる箇所の数を見ればよいと分かります。
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10万円から何が変わるのか
価格の段は連続ではなく、3万円と10万円のところに跳ねる場所があります。
予算を1万円刻みで見てきた人に向けて、高級帯の位置を置き直してみます。
価格の段は3万と10万にある
高級チェアを10年以上使っている人のブログでは、予算を3段に分けて説明しています。
3万から5万、6万から10万、11万円以上という区切り方で、段ごとに中身が変わります。
3万円あたりで増えるのが、ランバーの調整やヘッドレストといった装備の数です。
10万円を超えると、装備の数ではなく1つ1つの動く範囲と素材の質が変わってきます。
高機能と呼ばれる帯は、おおむね9万円から30万円のレンジに収まっています。
30万円は10万円の3倍良いのか
ここは率直に書いておきたいところで、金額と満足度は比例しません。
30万円のチェアが10万円のチェアより3倍良いかというと、実際はそうならない傾向があります。
上の帯で増えるのは、素材の質感やデザインの完成度といった数字になりにくい部分だからです。
体に合わせるという目的だけなら、10万円台で必要な調整はだいたい揃います。
予算を上げるかどうかで迷ったら、まずこの帯の中身を具体的に見るのがおすすめです。
なぜなら、ここで足りると分かれば残りの十数万円を机や照明に回せるからです。
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高級機で増える調整の箇所
高級帯の中身は、仕様表に並ぶ動く箇所の数と範囲で言い換えられます。
商品ページで見るべき箇所を、上から順に1つずつ確かめていきます。
可動肘が左右と角度まで動く
安い椅子の肘掛けは、上下に数段動くだけか、そもそも固定になっています。
高級機の可動肘は、上下に加えて左右の幅と、内側外側への角度まで変えられます。
効いてくるのはキーボードを打つときで、肘を置く位置が肩幅と合うかどうかが変わります。
肘の位置が外に開きすぎていると、腕の重さを支えるために肩に力が入り続けます。
夕方に肩が張るという人は、椅子ではなく肘の幅が合っていないだけということがよくあります。
座面スライドで奥行きを合わせる
座面が前後に動く機構で、スライドや前後調整という名前で仕様表に載っています。
背もたれに深く腰かけたとき、膝の裏と座面の先の間に指が2、3本入るのが目安です。
この隙間が無いと太ももの裏が押されて、1時間ほどで足がだるくなってきます。
逆に隙間が空きすぎると、背もたれに届かないので腰を支えてもらえなくなります。
脚の長さは身長ほど平均に寄らないので、ここが動くかどうかは体格の影響を強く受けます。
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リクライニングの固定のしかた
リクライニングは安い椅子にも付いていますが、高級機との差は固定のしかたに出ます。
段階でカチカチ止まるタイプと、好きな角度でそのまま止められるタイプがあります。
段階式だと、ちょうどよかった角度がどの段にも無いという場面が出てきます。
レバーが手元にあって座ったまま操作できるかどうかも、毎日のことなので効いてきます。
休憩のときだけ深く倒したいなら、125度前後まで倒れる機種を選ぶと用は足ります。
ロッキングの強さを体重で変える
ロッキングは、背中を預けると背もたれがついてくる機構のことです。
ここで見たいのは有無ではなく、反発の強さを自分の体重に合わせられるかどうかです。
調整できない椅子は、体重の軽い人にとって背もたれが固すぎて倒れてくれません。
結果としてもたれる習慣がつかず、前かがみのまま1日が終わることになります。
座面と背が連動して動くシンクロロッキングなら、倒しても座面が前にずり上がりません。
ヘッドレストの有無で迷ったら
ヘッドレストは付ける付けないを選べる機種が多く、価格も数千円から1万円ほど変わります。
判断の分かれ目は、仕事中に使うかではなく、休憩で深く倒すかどうかにあります。
前かがみで作業している時間はそもそも頭が背もたれに届かないからです。
在宅だと昼休みに椅子で仮眠を取る人もいるので、その場合は付けておくと使い道があります。
あとから追加できる機種かどうかも、購入前に見ておくと判断を先送りにできます。
長く使える理由は素材と保証
高級機が長持ちする理由は、壊れる場所を先回りして作ってあることにあります。
素材と保証という2つの面から、何年使えるのかを見ていきましょう。
部位で張りを変えるメッシュ
背をメッシュにした椅子は安い帯にもありますが、張り方の考え方がまるで違います。
高級機のメッシュは部位ごとに張り具合を変えてあり、腰は強く肩は緩くといった作りです。
一枚を同じ張力で張ると、腰が沈んで肩が押されるという逆の当たり方になります。
体の動きに追従する素材を使っている機種もあり、背をひねったときに生地がついてきます。
通気性はどちらも高いので、夏に背中が蒸れるかどうかで差は付きません。
モールドウレタンの座面
座面の中身は見えませんが、仕様表にモールドウレタンと書かれているかで見分けられます。
型に液を流して座面の形そのものに成形したウレタンのことを指します。
安い椅子に多いのは、板状のウレタンを切って貼り合わせたスラブという作り方です。
切ったウレタンは密度が均一になりにくく、体重の乗る場所から先にへこんでいきます。
この違いは座った初日には分からず、1年を過ぎたあたりから体感として出てきます。
座面のへたりが出る時期
椅子で最初に寿命が来るのは、背もたれでもキャスターでもなく座面です。
毎日体重が同じ場所に乗り続けるので、クッションが戻らなくなってくるからです。
安い椅子だと1年から2年で、次のようなサインが出はじめます。
- 座面がお尻の形にくぼんで戻らない
- 1時間のうちに座り直す回数が増える
- 気づくと浅く腰かけて前かがみになる
座り直しが増えたら、それは集中が切れているのではなく椅子が合図を出している状態です。
高級機は座面だけを部品として交換できる機種があり、そこで寿命が一気に伸びます。
長期保証で何年守られるか
保証は年数がそのままメーカーの自信を表すので、比べるときの物差しになります。
国内メーカーの一般的な基準では、構造体でも3年というのが下地になっています。
これに対して高級帯には、フレームに12年という保証を付けている機種があります。
部品交換に対応していることとセットになっているのが、この帯の特徴でもあります。
5年から10年というスパンで考えると、高い買い物ではなくなる可能性が出てきます。
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在宅の使い方で元が取れるか
元が取れるかどうかは、座る時間と使う年数で割れば自分で計算できます。
金額のままでは判断できないので、1日あたりに直す方法を出していきます。
1日あたりの費用で考える
15万円の椅子を10年使うと、1年あたり1万5千円という計算になります。
在宅が週5日なら年に250日ほど座るので、1日あたりはおよそ60円です。
缶コーヒー1本より安い金額で、毎日8時間の作業環境が変わるという見方ができます。
同じ計算を2万円の椅子でやると、3年で買い替えるので1日あたり27円ほどです。
差は1日33円なので、この金額に見合う快適さがあるかという問いに置き換えられます。
週2回の在宅なら差は出にくい
ここは正直に書いておきたいところで、高級帯が効く人は限られます。
毎日8時間以上座るような使い方なら、耐久性の差がはっきり出てきます。
一方で週に数回しか在宅しないなら、その差は体感しにくいと言われています。
週2日の在宅だと年に100日ほどなので、同じ15万円でも1日あたりは150円に上がります。
この場合は3万円から5万円の帯で調整箇所の多い機種を探すほうが、納得のいく買い物になります。
ふるさと納税という抜け道
あまり知られていませんが、高級オフィスチェアはふるさと納税の返礼品にもなっています。
オカムラのコンテッサセコンダのような上位機が、実際に返礼品として出ています。
ただし返礼品の調達額は寄附額の3割以内と決まっているので、そこは計算が要ります。
15万円ほどの椅子なら、寄附額はおよそ50万円という水準になる計算です。
控除の上限は年収と家族構成で決まるので、上限に余裕のある人だけが使える道になります。
自己負担が2千円で済む範囲に収まるなら、これはかなり強い選択肢になります。
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代表的な3ブランドの持ち味
高級帯で名前の挙がるブランドは限られていて、向き不向きもはっきりしています。
機種を全部並べても選べないので、性格の違う3つに絞って見ていきます。
見る観点は価格と座面の作り、そして誰の使い方に噛み合うかの3つです。
| ブランド | 価格の目安 | 座面 | 噛み合う使い方 |
|---|---|---|---|
| アーロンチェア | 約25万円 | メッシュ | 机に向かう時間が長い |
| バロン | 約15万円 | 選べる | 仕事と休憩を兼ねる |
| エルゴヒューマン | 10万円台から | クッション | 足を伸ばして休む |
迷ったら、休憩で深く倒すかどうかを先に決めると候補は1つに絞れます。
ハーマンミラーのアーロンチェア
高級チェアの代名詞といえる存在で、価格はおよそ25万円という水準にあります。
座面までメッシュなのが特徴で、クッションのへたりという概念がそもそもありません。
オカムラのバロンという選択
国内メーカーの高級機として名前が挙がりやすいのが、オカムラのバロンです。
価格はおよそ15万円で、アーロンチェアより1段下の帯に入ります。
背をメッシュにして座面はクッションという組み合わせを選べるのが、この機種の使いやすさです。
国内メーカーなので部品の入手が読みやすく、長く使う前提なら安心材料になります。
エルゴヒューマンの支え方
エルゴヒューマンは、腰まわりの支えを独立した機構で作っているのが持ち味です。
背もたれとは別に動くので、背を倒しても腰を支える位置が離れにくくなります。
足を伸ばせるオットマンを内蔵した機種もあり、在宅の休憩と相性がよい作りです。
そのぶん奥行きが必要になるので、置き場所の寸法は先に測っておきたいところです。
ゲーミングチェアとの違い
同じ価格帯でゲーミングチェアと迷う人も多いので、線を引いておきます。
ゲーミングチェアは深く倒してくつろぐ姿勢を軸に、厚いクッションで包む作りです。
オフィスチェアは机に向かう姿勢を軸に、体重を分散して動きについていく作りになります。
どちらが上という話ではなく、机に向かう時間が長いなら後者のほうが噛み合います。
レザー張りは拭ける代わりに夏に蒸れやすいので、この点も使い方で決めてよい部分です。
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自宅だから出てくる条件
オフィス向けの記事が触れない、部屋と床という条件がここで効いてきます。
買ったあとで困らないように、自宅ならではの4点を確かめておきましょう。
試座できる場所を探す
高級機はオンライン専売のものもありますが、展示している場所は探すと見つかります。
メーカーのショールームや、オフィス家具を扱う大型店に置かれていることが多いです。
座るときは、店の椅子の高さのまま座らずに必ず自分に合わせてから確かめます。
合わせないまま座ると、その機種の良さがまったく出ないまま判断することになるからです。
とはいえ数分では差が出ないので、試座で分かるのは相性の悪さのほうだと思っておくとよいです。
レンタルで先に試す
短い試座では分からないなら、家具のレンタルで何日か使ってみるという手があります。
月額で借りられるサービスがあり、高級帯の機種を扱っているところもあります。
自宅の机と床と組み合わせた状態で試せるので、店頭の試座より条件が近くなります。
借りた分がそのまま購入代金に充てられる仕組みを用意している会社もあります。
10万円を一度に出すのが怖いなら、この段を1つ挟むと判断がぐっと楽になります。
コンパクトな高級機はあるか
在宅の椅子で見落とされがちなのが、部屋に置けるかどうかという寸法の問題です。
高級機はハイバックが基本なので、背の高さが120cmを超えるものも珍しくありません。
幅も60cm台になることが多く、机の下に収めたいなら肘の高さも合わせて測る必要があります。
省スペースを優先するなら、ローバックやミドルバックの上位機という選び方もあります。
体格に対して椅子が大きすぎると、調整幅があっても合わせきれない場面が出てきます。
身長から逆算する考え方については、こちらの記事でも詳しく整理していますよ^^
人間工学の椅子と女性の身長別の座面高の目安とフットレストで補う方法
本体の幅は66cm
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キャスターなしという選び方
テレワークの椅子では、キャスターなしを名指しで探す人がかなりの数います。
理由ははっきりしていて、畳やラグの上だと転がらないうえに沈んでしまうからです。
高級帯だとキャスターなしの設定はほとんど無いので、ここは選択肢が分かれます。
ただしキャスターは消耗品なので、あとから固定脚のグライドに替えられる機種もあります。
畳の部屋で使う前提なら、購入前にメーカーへ交換部品の有無を聞いておくと安全です。
床の傷を防ぐ組み合わせ
フローリングで使うなら、床の傷はほぼ確実に向き合うことになる問題です。
キャスターの素材には硬いナイロンと、柔らかい樹脂やウレタンの2系統があります。
ナイロンは絨毯向けなので、フローリングに使うと細かい傷が入りやすくなります。
いちばん確実なのはチェアマットを敷くことで、傷と音の両方を一度に抑えられます。
賃貸で原状回復が気になる人ほど、椅子と同時に用意しておく価値があります。
在宅の部屋づくり全体については、こちらの記事も合わせて読むと整理しやすいですよ^^
おしゃれなリモートのワークデスク環境の配色と配線や照明と窓の向き
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テレワークの椅子で高級を選ぶまとめ
高級帯の価値は座る時間の長さで決まるので、自分の使い方に当てはめれば答えが出ます。
- 増えるのは調整箇所と素材と保証年数
- 価格の段は3万円と10万円にある
- 15万円を10年なら1日およそ60円
- 週2回の在宅なら差は出にくい
- 試座で分かるのは相性の悪さだけ
金額の大きさに構えていた気持ちが、1日あたりに直すと少し軽くなりますよね。
見るべき箇所さえ決まっていれば、10万円の判断もそれほど怖いものではありません。
体に合った1脚が決まれば、家で働く時間そのものが変わってきますよ。
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